プロに聞く!サッカーでの視力の大切さ

  • 佐藤寿人選手

Special Interview 中村憲剛選手に聞いた、サッカーと視る力の大切な関係

広い視野と高い技術で的確なパスを供給し、ゲームをコントロールする中村憲剛選手のプレーに魅了されているという方も多いのではないでしょうか。
そんな中村選手に、プレーや子育ての際に心がけていることなど、経験をもとに語って頂きました。

profile

中村憲剛
1980年10月31日生。東京都出身。小学生時代に澤穂希さんも所属していた、府中市の府ロクサッカー少年団でサッカーをはじめる。久留米高等学校を経て、2002年中央大学のキャプテンとして関東2部リーグで優勝、1部復帰を果たす。2003年川崎フロンターレに入団、フロンターレひと筋、チームの攻撃のリズムにアクセントをつける中盤の大黒柱。2006年には日本代表に初選出され、国際Aマッチ68試合出場6得点を挙げた。私生活では、一男一女の父である。

子どものことを考えればこそ、厳しく接することもある

―― 中村選手がお子さんへ採っている教育方針は、ご自身が受けてきたことをそのまま反映しているのでしょうか。

 両親から受けてきたことを僕自身も大事だと思うからやっています。具体的には挨拶と、食事のマナー。そこは必須じゃないですけど、それができないで世に出て行って恥をかいたり、苦労したりするのは彼らなので。そこに関しては一切妥協しないです。茶碗の持ち方とか、すごくうるさい。そこを変えられるのは親の仕事なので。しつけは親がやらなければいけないと思っています。しつけは学校の先生やサッカーの監督、コーチの仕事ではない。まず家でやることが重要だと思います。

―― 協力して子育てしている奥さんに、何かひと言ありますか?

 感謝しかないです。本当に、すごいと思う。世のお母さんは凄いと思うので、お父さんはもっとリスペクトしたほうが良いと思います。家事をしながら育児をして、細かなところに気を使って。無償の愛ですから。だから「ありがとう」と言ったほうがいいと思います。皿を洗うのも洗濯物を干すのもたたむのも当たり前ではないですからね。仕事に集中できるように周りを整えてくれることに感謝しましょう。

言いたくなる気持ちを抑えて見守ることが子どものため

―― ジュニア年代の成長のために、保護者がやるべきことはどういうことでしょうか。

 見守って、必要なときにアドバイスやフォローをすること。親が引っ張ってはいけないと思っています。もちろんその瞬間はあると思うのだけど、基本的には子供の人生なので。子供が楽しくなければいけないし、子供がやらされていると思った瞬間にそこで成長が続かなくなると思います。親からすると「こうしてくれたらいいのにな」と引っ張りたいこともありますけど、それをぐっと我慢して欲しい。そこは奥さんとも綿密に話をするし、僕が先導しなければいけないときはやります。ただ、こんな偉そうなことを言っていますけど、些細なことでうちの家族も喧嘩はしますよ(笑)

ジュニア年代にも意識したい、
【サッカーと視る力】の関係

―― サッカーと見る力の関係性にお話をして頂きたいのですが、視力は重要ですよね。

 目が全てと言っても過言ではないと思います。僕は視力が良くて2.0 以上あるんですけど、昔から遠くを見る子だったので、それが良かったのかなと。小さい頃も遠くを見ながらサッカーをしていた。近いものはいつでも見られると思ってやっていたので。それを誰かに言われたとかはないんです。遠くを見えて、遠くに蹴ったらいいじゃん、と子供ながらに思っていました。

―― サッカーをやっているジュニア年代にもそういうことを意識して欲しいと。

 最初は難しいと思いますけど、そうやっていくことで一番遠くさえ見れていれば、手前の物はどんどん簡単になっていく訳ですから。手前から見ていくとどんどん選択肢は狭まっていく。サッカーのプレーは特にそうですね。
そこは今の小学生年代から意識して損はないかなと。目の悪い子は、今はスポーツメガネをかけてできるというのも、良いことかなと思います。見えない部分をフォローできているのは大事。デザインもスポーティなので、かけていてもカッコいいですよね。